本記事の内容
- 『IoT』の意味としくみ
- 『IoT』活用で何が起こる(できる)のか
- 身近な『IoT』の紹介
これらをわかりやすく解説していきます。
『IoT』とは
Internet of Thingsの略
直訳して
Internet:インターネット
of
Things:物
『モノのインターネット』と呼ばれるテクノロジーと通信技術が発展したことで生み出された技術です。
実際に、
生活のなかでもいろいろな場面に『IoT』が取り入れらていますので、気づかずに使用したことや目にしたことがあるかもしれません。
この記事を最後まで読んでいただくと、
誰もが『IoT』についてのイメージを掴むことができるので明日にでも会社の同僚や学校の友達に教えてあげることができますよ。
それでは早速解説していきます。
Contents
IoTとは何か?|意味と仕組み
IoTの意味
冒頭でも触れましたが、
『IoT』とはInternet of Thingsの略で、
直訳して『モノのインターネット』と呼ばれる
テクノロジーと通信が発展したことで生み出された技術です。
『モノのインターネット』とはどういうことなのか?
しくみを解説します。
IoTのしくみ
IoTの基本的なしくみですが、
今までインターネットとは切り離して扱われてきた、
- テレビ
- エアコン
- 洗濯機
- 冷蔵庫
などの家電や、
- 工場用機械
- 農業用の耕運機・スプリンクラー
- 医療現場の機械・設備
- etc...
これらに、
通信する機能を搭載させて有線/無線ネットワークを介してインターネット接続
させることができるようになりました。
家電での例
before
after
外出先でもネットワークを通じてスマートフォンアプリなどから操作できる。
IoTでできる4つのこと
モノの操作
しくみの説明項目で例として触れましたが、外出先などから遠隔で家電を操作できます。
操作できる家電例
- テレビのレコーダー
- エアコン
- 洗濯機
- 冷蔵庫
- etc...
モノの状態管理
ここでは工場の機械・設備や生産状況を例に解説していきます。
工場の機械・設備の場合の例
Before
- (工場)直接、機械・設備を確認
- (工場)データのまとめ
- (工場)データ送信(メール・ファイル共有ソフト)
- (マザー工場)工場のデータの整理
上記のように、マザー工場で各工場のデータを把握するまでに様々な手間が発生してしまっています。
After
ネットワークを通じて、以下のことが可能になります。
マザー工場で状態が一元管理できるようになる
▶︎上図Beforeで発生していた手間が削減
- (工場)直接、機械・設備を確認
- (工場)データのまとめ
- (工場)データ送信(メール・ファイル共有ソフト)
- (マザー工場)工場のデータの整理
異常前の数値変動をアラートでお知らせ
▶︎事前の処置・対策が可能。
機械・装置メーカーは顧客(工場)のニーズを得ることができる
状態を把握できるデータ例
- 機械・設備の稼働状況
- 機械・設備の温度
- 機械・設備の運転時間からメンテナンス時期
- etc...
くらしの中でも実用できる例はあります。
外出先から自宅の室温がペットに最適であるか、またペットの体調管理が可能。このように『モノの状態管理』することで『モノの操作』というアクションにつなげる事ができます。
ペットで説明しましたが、対象が人物(例えば介護を必要とする家族)でも同じことができます。
モノの動きを検知
モノの動きを検知することでも活用されている例はあります。
このように、
バスの運行状況を把握し、待っているバス停で表示するサービスもIoTの『モノの動きを検知』することで表示されています。
検知して活用されている例
監視カメラによるイベント会場の入場者
- バスの運行状況
- 自宅敷地内での不審な動き
↪︎外出中の家主スマートフォンへアラート
↪︎録画開始 - etc...
モノ同士の通信
『モノ同士の通信』では、これまで紹介してきた3つの『モノの状態管理』『モノの操作』『モノの動きを検知』でできる事を全て応用しています。
これまでと何が違うのか、と言うと“人の判断を挟まずにモノ同士で判断”して動いてくれるところです。
そして、その代表的なものが自動運転車です。
自動運転するためには、道路の混雑状況から赤信号の時間を調整したり、赤信号を確認した車が自動で減速したりといったことを人の判断を介さずAI(人工知能)によって行われます。
上記のイラストではIoTを活用した自動運転車のシステムの一部を抜粋しての紹介になりますが、他にもさまざまな技術・情報を取り入れることで実現に向けて開発が進められているのが自動運転車です。
自動運転に必要とされる技術・情報
- GPS
- 高精度(HD)地図
- AI(人工知能)
- ビッグデータ
- 5G通信技術
- ドライバーモニタリングシステム
- etc...
これからのIoTの活用事例紹介|医療・物流・製造業・農業・交通
参考
以下は世の中の様々な分野で活用されているIoTになります。
【製造業】
【IoT】古河電気工業様:スマートファクトリに向けた工場改革支援-フィールド・イノベーション-
【物流】
【交通】
【農業】
【医療】
持続可能な医療の実現に向けて-GEヘルスケア・ジャパンが提供する医療施設向けソリューションサービス
【くらし】
IoTにおける4つの課題
これまでIoTにおける様々な利点を紹介してきましたが、実用化に向けての課題が4つあります。
セキュリティ対策が必須|不正アクセスを受けうる
IoTではモノがインターネットに繋がるので、当然不正アクセスを受けた場合にモノが勝手に操作される可能性も考えなくてはなりません。
考えられる驚異例
- 工場の設備・装置を操作される
- 家電を停止される
※イタズラで冷蔵庫でも操作されてしまったら・・・(´Д`) - 事故誘導
- 企業機密情報の漏洩
- 偽情報の配信
- etc...
これらの事がかなり高い可能性で想定されます。
プライバシーの保護|IoT機器に対して多くの個人情報を提供する
IoTにより生活を便利にしていくとういう事は、逆に言えば“モノを使用する人専用にカスタマイズしていく”という言い方もできます。
という事は、使用者の個人情報も少なからず提供していく必要があるんですよ!
そして、生活に限らず医療においては患者のカルテ情報などは非常に重大な個人情報です。
IoT機器を使用する人間や、設置をする機器メーカーは個人の情報を含む膨大なデータに対して最新の注意を払う必要があります。
IT人材の不足|複雑なネットワーク構築できる技術者の不足
紹介してきたIoTの活用事例などからも、IoTの導入は非常に複雑です。
そしてそれを導入・メンテナンスする技術者は一つの専門分野だけでは対応できません。
また、IoT機器を使用することで得られる膨大データ(ビッグデータ)も分析できる人材が不足していると言われています。
せっかくIoTを導入しても、導入後にそれをサポートできる人間がいないと絵に描いた餅となってしまいます(*´-`)
電力供給増加|新たな機能を持たせた事で+αで電力が必要
これまでは、インターネット接続やセンサ・レーダーなどの機能を持っていなかった家電・機械・装置などが新たにその機能を持ち始めました。
つまり、物理的にそれらモノを動かすための電力が+αで必要になります。
IoTステムの構築と合わせて『省電力化』『低コスト化』の推進も必要。
まとめ|IoTは“くらし”や産業、医療を大きく発展させるポテンシャル充分だが課題も有り
ここまで『IoT』について解説していきましたが、意味やしくみ自体はとても簡単だったと思います。
『IoT』とは
Internet of Thingsの略
直訳して
Internet:インターネット
of
Things:物
『モノのインターネット』と呼ばれるテクノロジーと通信技術が発展したことで生み出された技術です。
そして『IoT』の導入によって何ができるようになったかも紹介してきました。
IoTでできること
- モノの操作
- モノの状態管理
- モノの動きを検知
- モノ同士での通信
これらの特性をうまく活用していけば、くらしや産業、医療、農業、物流などは飛躍的な発展をとげる可能性があります。
ただ、今後実用化していくにあたって、課題もあります。
IoT導入する上での課題4点
- セキュリティ対策
- プライバシーの保護
- IT人材の確保
- 電力供給増加(省電力・省コスト化)
上記4つの課題解決が急務となりそうです。
この記事を読んで『IoT』に興味を持たれた方で、もっと身近に『IoT』を感じてみたくなったら自宅をスマートホーム化してみても良いかもしれませんね☺️
今回は以上です、
最後まで読んでいただきありがとうございました。