でも!そもそも選挙ってどういう仕組みなのかイマイチわからない。教えてほしい!
この記事の内容
- まずは選挙に行こう
- 選挙で選ぶ(選ばれる)人の種類と違い
民主主義国家、日本で暮らすみなさんとっては、切っても切り離せないのが『選挙』です。
民主主義とは国民が主権をもっている、
つまり「国民自らが国家の方向性を決める」ためのもっとも重要な機会が『選挙』だからです。
しかし残念ながら、日本において若い人ほど選挙に行っていないのが実態です。
この記事では『選挙の概要』を小学生でもわかるように簡単に解説しているので、最後まで読み終わる頃には、「選挙を知らないあなた」が少なくとも「どんなものかは理解しているあなた」になることができます。
それでは解説していきます。
Contents
結論|選挙には候補者/投票者がいて多くの人が投票者になる
私たちは、家族や地域、学校や職場など、さまざまな場でくらしています。
引用:総務省HP
私たちの生活や社会をよくするためには、私たちの意見を反映させてくれる、代表者が必要であり、その代表者を決めるのが「選挙」なのです。
選挙における2種類の立場
- みんなの代表になる(なりたい)人 =候補者
- みんなの代表を選ぶ人 =投票者
そして、多くの人がみんなの代表を選ぶ投票者になると思います。
まずはどういう選挙であれ、
開催されたら投票所に行って気になった候補者に投票してみる事が大事です。
どうしてなのかを説明していきます。
世代ごとの投票率の差が大きい
まずは以下のデータをご覧ください。
2017年衆議院選挙における年代別投票率
- 10歳代:40.49%
- 20歳代:33.85%👈
- 30歳代:44.75%👈
- 40歳代:53.52%
- 50歳代:63.32%
- 60歳代:72.04%👈
- 70歳代以上:60.94%
- 全体 :53.68%
ここでは、20歳代、30歳代、60歳代の投票率に注目してみます。
60歳代の投票率72.04%に比べて20歳代は半分以下の投票率になっています。
選挙のデータは2017年のものですが、仮に現在のデータとして仮定したときにどういうことか、を計算してみましょう。
(2020年6月1日時点の人口) × (投票率) =年代別投票者
- (20歳代 1,270万人) × (33.85%) = 429万人
- (30歳代 1,409万人) × (44.75%) = 630万人
- (60歳代 1,583万人) × (72.04%) = 1,108万人
1,108万人 > 429万人+630万人
(60歳代>20歳代+30歳代)
60歳代の人が多くなっています。
つまりデータから、60歳代の意思が反映されやすいという現状がわかります。
だからまずは、
どういう選挙であれ、開催されたら投票所に行って気になった候補者に投票するだけでも挑戦してみましょう!
若い人にとっては、
世代別の投票率の差がなくなるだけでも住み良くなっていきます。
選挙にはどういう種類があるの?
繰り返しになりますが、選挙には2種類の立場の人が存在します。
選挙における2種類の立場
- みんなの代表になる(なりたい)人 =候補者
- みんなの代表を選ぶ人 =投票者
そして、選ばれる候補者の種類によって選挙も種類が分かれます。
候補者の種類 〜何に立候補しているのか〜
国会議員を選ぶ選挙が『国政選挙』、その他の選挙が『地方選挙』というふうに分類されます。
国会議員は「日本のルールを考える人」
大げさに聞こえるかもしれないですが、国会議員は「日本のルールを考える人」です。
そして国会は、「国権の最高機関」と呼ばれています。
3つの権力
- 法律を定める「立法権」
- 法律に沿って政策を実行する「行政権」
- 法律を破った人を罰する「司法権」
この3つの権力は別々の独立した機関で分担されており、この仕組みを「三権分立」と言います。
国会が「国権の最高機関」と呼ばれる理由ですが、唯一国民から選ばれた機関になります。また、唯一法律を定めることができる立法権を持っている機関になります。
だから国会議員の仕事は国民の代表として「日本のルール(法律)を考える定める」ことが仕事だと言えます。
多くの仕事と大きな権限ををもつ都道府県知事
知事は都道府県の「顔」です。
そして知事には、大変多くの仕事があります。
知事のおもな仕事
- 予算案をまとめて議会に提出
- 条例案を作成して議会に提出
- 都道府県のPR活動
- 副知事の任命
- 公共施設の設置や廃止
- 政府との折衝
- 災害時や緊急時の対応
- etc...
上記の中で、都道府県のお金の使い道を決める予算案の作成や法律の都道府県バージョンとも言える条例を考えるのが知事です。
これだけ多くの仕事と大きな権限を持つ知事を比喩して「都道府県の大統領」とも例えられます。
都道府県知事のお目付役、都道府県議会
「都道府県の大統領」とも例えられる都道府県知事ですが、そのお目付役とも言えるのが都道府県議会です。
都道府県知事のまとめた予算案や条例案が適切なのかをきちんと精査するのが都道府県議会の仕事です。言い換えると、知事が暴走しないようにする為の議会とも言えます。
市区町村長と市区町村議会
市区町村長と市区町村議会も関係性は都道府県知事/議会の同様です。
ただ、暮らしに最も寄り添った市区町村長と市区町村議会になるのであなたの声がもっとも届きやすい暮らしに影響の大きい選挙とも言えます。
まとめ|気軽に投票に行こう
これまでで選挙の概要を解説してきました。
まず、選挙は2種類にわけられました。
- 国会議員を選ぶ選挙『国政選挙』
- 国会議員以外を選ぶ選挙『地方選挙』
国政選挙
国のルール(法律)を定める国会議員を選出
地方選挙
- 地方自治体を引っ張っていく都道府県知事または市区町村の長を選出
- 都道府県知事や市区町村長の考えが正しいのか正しくないのかを精査する議会議員を選出
ただし、データとして20歳代や30歳代の投票率が60歳代に比べて少なく、極端なことを言うと20歳代、30歳代よりも60歳代に優しい社会になってしまう可能性もあります。
まずは「自分の世代の投票率を上げる」目的でも構わないので投票に足を運ぶ。
これだけでも自分たちの暮らしにプラスの影響があります。
最後に、
選挙は国民の意思を政治に反映させるもっとも重要な機会です。
国政選挙にせよ地方選挙にせよ、自分の意思ともっとも近い候補者を選んで投票に足を運んで、自分たちの暮らしをより良くするという思いで参加を心がけましょう(^^)
以上、最後まで読んでいただきありがとうございました。